空き家の電気代が高い理由とは?電気代を節約するためのポイントを解説
はじめに
「空き家を管理しているが維持費を少しでも節約したい…」と考える方は多いのではないでしょうか?
空き家の維持には定期的に固定資産税などの税金や維持管理のための往復の交通費(空き家管理サービスを業者に依頼する場合にはその費用)、水道代など様々な費用がかさみますので少しでもその負担を減らしたいと考えるのが空き家を管理している人の本音です。
その中でも月々の電気代は空き家管理の中でも唯一節約できる部分と言ってもいいかもしれません。
この記事では空き家の電気代を節約するポイントと空き家の光熱費負担軽減に注目されているソーラーウォーマーについて解説します。
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空き家を上手に維持するポイント
何もせずに放置されている空き家には空気の流れが発生しません。そうなると湿気による木部の腐れやカビが発生するだけでなく、シロアリなどの害虫が繁殖したりして建物の劣化が急速に進行してしまいます。放置された空き家は異臭を発したりや害虫・害獣の温床にもなるのでご近所トラブルの原因にもなりますし、老朽化してしまった空き家を修繕する費用は高額となります。
また、現在老朽化が進み倒壊の危険性が高まった「特定空き家」の所有者は固定資産税額の軽減措置対象から除外されるようになっています。そうすると税額が軽減措置の適用時と比較して6倍にも跳ね上がり、更に所有者の家計を圧迫してしまします。
そのため、空き家を上手に維持するポイントはとにもかくにも家の中に湿気やホコリなどがこまらないよう換気や除湿、通風をして空気を循環させることとなります。
空き家のかしこい電気代節約方法
空き家の電気代を節約するポイントは次の通りとなります。
1.使用しない家電のコンセントは全て抜いておく(待機電力をなくす)
2.換気(あるいは空調)や防犯に関連しないブレーカーは全て落とす
3.契約するアンペア数を低くする
4.電力会社を切り替える
2.について
実はブレーカーを落とすことは空き家の漏電対策にも効果があります。
コンセントなどにホコリが蓄積したところに漏電すると火災の原因となります。空き家の火災は発見が遅れる傾向にあるため被害が大きくなりかねません。そのためブレーカーを落とすことは節電だけではなく安全面にも効果的であると言えます。
3.について
電気料金は、基本料金(契約アンペア数に基づく料金)と電力量料金(使用量に応じて課される料金)の合計で決まります。つまり、契約するアンペア数を減らすことで、電気代を抑えることが可能です。
一般的な家庭では、アンペア数を大幅に下げるとブレーカーが頻繁に落ちるなどの不便が生じる可能性があります。しかし、空き家では同時に使用する電力が限られるため、アンペア数を低く設定しても特に問題になることは少ないでしょう。
例をあげると、東京電力の従量電灯Bプランでは、契約アンペア数を50Aから20Aに変更するだけで、基本料金が900円以上削減されます。この調整を1年間続ければ、年間約1万1,000円もの節約が期待できます。
4.について
電力会社を変更することで、電気代を削減できる場合があります。
2016年の電力自由化以降、「新電力」と呼ばれる選択肢が増え、従来の大手電力会社以外とも契約できるようになりました。新電力の中には、基本料金を設定せず、使用した分だけの料金を請求するプランを提供している会社もあります。もし、1ヵ月間ほとんど電気を使わない空き家であれば、このようなプランを選ぶことで経済的なメリットが期待できます。
ただし、電力会社を切り替えることで本当に節約になるかどうかは、電気の使用状況や契約条件に左右されます。多くの電力会社では、過去の検針票などをもとに電気料金を試算するサービスを提供しています。事前にシミュレーションを行い、自分の条件に合ったプランかどうかを確認することが重要です。
空き家の電気契約は継続した方がよい
空き家の電気契約は、基本的に継続することをおすすめします。完全に電気を止めてしまうと、必要なときに大きな不便が生じるからです。
例えば、清掃や点検のために空き家を訪れた際、日中は日差しで多少の明るさは確保できますが、窓が少ない部屋では状況確認や清掃が難しい場合があります。また電気が使えなければ掃除機を動かせませんし、滞在中スマートフォン等の充電もできません。
また、夜間に緊急事態が発生する可能性も考えられます。例えば、近隣住民から「空き家で異常な音が聞こえる」と連絡を受けた場合、不審者が侵入していないか確認する必要があります。このような状況で電気が使えないと、安全性の確保や確認作業が困難になる恐れがあります。
月に最低1回程度でも掃除や管理のために空き家に足を運ぶのであれば、電気契約を維持しておくことが利便性の面で有益です。
しかし、ほとんど使用しない空き家の電気代に毎月1,000~3,000円を支払うのは負担になりかねません。そのため、前述したように電気代をできるだけ節約する工夫も重要です
空き家を維持する以外の選択肢
空き家の維持費を減らす最終的な手段は空き家を売る・賃貸に出してしまうというところになるでしょう。
先ず、売却については空き家を手放すことで、管理の負担から解放されます。また、土地や建物の売却によって収入が得られるため、特に立地が良かったり建物の状態が良かったりすれば、査定も高くなるため、まとまった金額を手にする可能性もあります。
売却の方法にはいくつか選択肢があり、不動産仲介を通じた売却、買取業者への直接売却、さらには空き家バンクへの登録などがあります。
売買を成功させるためには、市場の動向を踏まえた適切な価格設定が欠かせません。このため、不動産の相場や専門的な知識を活用することが重要です。信頼できる不動産業者に相談しながら進めることで、スムーズかつ満足のいく取引が期待できます。
次に賃貸についてですが空き家の状態が良好であれば、そのまま賃貸物件として貸し出すことも選択肢の一つです。賃貸にすることで、維持費がかかるだけの状態を脱し、安定した収入を得られる可能性があります。
ただし、そのままの状態で借り手が見つかるかどうかは、不動産会社に相談しながら判断するのが適切です。特に、水回りの設備が良い状態かどうかが重要なポイントであり、加えて、壁紙や床といった内装の状況や立地の魅力も影響を与える要素となります。場合によってはリフォームをする必要がでてくるかもしれません。
賃貸運用を始める際には、家賃の設定や契約書の準備、入居者とのやり取りなど、専門的な知識が必要となります。そのため、不動産会社に仲介を依頼するケースが一般的です。
電気代をかけずに換気・除湿ができるソーラーウォーマー
空き家を所有しつづける限り、空き家の維持費は発生しますが、愛着のある家を手放すことなく維持したいという意向を持つ方は多いのではないでしょうか?また、売却や賃貸をするにしてもなかなか条件が折り合わず、その間なるべく空き家をいい状態で維持し資産価値を落とさないようにしなければならないといったこともありえます。そんな方にオススメなのがソーラーウォーマーです。
ソーラーウォーマーとは?
ソーラーウォーマーは、太陽光を利用して室内を換気・除湿する設備機器です。外部電力を一切使用せず、自然エネルギーだけで動作するため、ランニングコストがゼロというのが最大の魅力です。主な仕組みは以下の通りです:
- 太陽光パネルでエネルギーを吸収
- 空気を加熱して室内に送り込む
- 換気と同時に室内を温め、湿気やカビを防止
このシンプルな構造により、電気代の節約と空き家の良好な空気環境維持を両立します。
ソーラーウォーマーで電気代を節約する3つのポイント
1. 太陽エネルギーを活かした湿気対策
太陽エネルギーから得た熱を新鮮な外気にのせて室内に送り込むため、湿気・カビ対策効果があります。電気を使う除湿器とは違い、ランニングコストや水捨ての手間がありません。
2. 大風量、効率的な太陽エネルギー集熱能力
SV14で最大100㎥/h、最大外気温+30℃に加温した空気で室内の湿気を外に追い出します。(浴室乾燥機と同じ原理です)
3. 稼働コストゼロで長期的なコスト削減
設置後はランニングコストがかからないため、電気代ゼロで空き家の換気・除湿を継続します。。
ソーラーウォーマーが空き家管理に最適な理由
- メンテナンスの手間がかからず環境に優しい
- 外部電力不要で省エネを実現
- 人の代わりに太陽が空き家を換気してくれる
- 長期的な電気代削減で経済的メリットが大きい
まとめ
空き家管理で悩ましい「電気代」をできるだけ節約したいと考えるならば、ソーラーウォーマーの導入もひとつの選択肢となります。電力を使わずに空気入れ替えや除湿が可能なこのシステムは、煩わしい手間もなく環境にもお財布にも優しい。
空き家の電気代を節約し、管理を楽にする方法をお探しなら、ぜひソーラーウォーマーをご検討ください。お問い合わせをお待ちしております。